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アルドノア・ゼロ~面白いのにアンチが多い作品、どこがいけないのか?

いつものamazonプライムシリーズ

人から薦められてみたんだアルドノア・ゼロ、非常に面白くて一気に見てしまいました


僕的には、最近見たアニメが妙に萌えアニメ系、軽快なライトテイストが多く、若干食傷気味だったんですが

そういうやつとは一線を画し、全編に渡ってハードな展開

ああ昔のアニメはこんなだったと


面白いけど評価が低いアルドノア

昔のアニメに比べ細部に渡って丁寧に作られていて、非常に面白かったのですが

その割にはamazonの評価が異常に低い


なんだろ?この評価の低さは?不思議

僕だったら文句なし星5なのに....

なのでなぜこんなにも一般ウケしなかったのか僕なりに考えてみました

まず、僕的に良かったところをまとめると

  1. 最近のアニメで多い中二病的な独りよがり的な妄想、または不自然なエロ要素が無い
  2. 結構小難しいストーリーにかかわらず、わかりやすく伝えるためにわざと割り切って話を構成している
  3. ロボットアニメとしては異色、SF的な要素はあまりなく丁寧なシナリオで息が詰まる様な展開がいい
  4. 主人公がヘタレではなく異常に強い、それも勢いではなく頭の良さで戦うというこれも異色
  5. わかりやすい悪役は出てこず、人は立場によって悪人にも善人にもなるという普遍的なテーマが見え隠れ

とまあ、こんな所

細かく見ていくと

例えば、1.と2.

最近のアニメは作者の独りよがりな世界観の押しつけがどうにも多い気がします

演出でもストーリーでもそう、例えば化物語のやたら字が出てくる演出(おのれシャフトめ!)

読めないですから、おじさんには、(おのれシャフトめ!)

一時停止しても瞬間を捕まえられない、読めないから意味なし演出(おのれシャフトめ!)

そこ行くと、アルドノア・ゼロはわかりやすいです

例えば、パイロットのヘルメット

敢えて、敵方のパイロットにはメット被せていません

これは顔が見えてわかりやすい

作者の思いでリアルを追求して顔が見えなくなったリアルロボットとかありましたよね?

わかり易さのために科学を敢えて無視するって言うのは僕は好きです

3.については、最近はグレンラガンみたいに流れだけで話を作るのが流行っていますけど(グレンラガンは古いですけどそこはそれ)

敢えて、ガンダムとかボトムズ、昔に戻した感じがあって、ああこれこれって思いましたよ

4.については、ガンダムのアムロとか、ボトムズのキリコとかそれぞれ問題(弱点)はあるものの無敵っていう主人公はやっぱり良いです、男子は強くてなんぼ(笑

反面、ロボットアニメに限らず最近の主人公はやたらヘタレ、弱いのが多いです、その上女子からモテまくる

まあ良し悪しですけど

5.については今も昔もそう変わらないとは思いますが、特に根っこは同じなのに立場で全く違う人間になってしまったような感じは意図的にはっきり作り込まれていますね

つまり

 伊奈帆<=>スレイン

アリューシア<=>ライエ

みたいな対比です、人間は考え方は同じってそういう件が作中出てきます

そういう工夫があちこちで見られ、かなり骨太


どこが悪いのか?

とまあ、良い点を5個出してみたんですけど、どこが悪いか?

アルドノア・ゼロを嫌いな方は気づいていると思います

この5点全て面白くない点と一緒なんですよね


まず、1.と2.の中二病的な世界観と萌え要素

今のアニメからすると売れる要素ナンバーワンなわけです

小難しいストーリーも割り切りすぎると今の人は薄っぺらく感じちゃう

それに、1クール目で物語の謎が全て解明されてしまうのは最大の弱点

謎が無くなるといくらシナリオが良くても物語の引力が無くなるんですよね

例えば、ボトムズにしても、物語の後半はキリコは何者なのか?っていう謎解きになっているわけです

こういう謎は一切ないシナリオだけの話だからSFの王道とは言えないわけです

そして3.について息が詰まる様な展開なんですが、本当に息が詰まっちゃう

例えばキリラキルの満艦飾マコみたいに、いい意味でホッとするキャラは登場しません

畳み掛けるような展開は行き過ぎるとキツイ

トドメが、やたら強い主人公

ボトムズのキリコみたいに強いけど自分が何者か悩んでいる、影があるキャラではなく

愛想のないトンチが効く一休さん、何を考えているか判らない

強すぎる主役は、よく見せるための好都合主義に見えちゃいます、シナリオを緻密にしても無駄

そして、善人にも悪人にもなりうるという人間特性は理解しづらく感情移入できないし全編の重たさと相まって....

そういう風に考えると、確かにこれはキツイかも?

だんだん面白く無くなるってのもまんざらわからないではないですね、うんうん




どうすれば、良かったのか?

となると...製作者側はどうすればよかったんだろう

悪い5点を改善すると、つまり今どきにしてみると

  1. アルドノアの秘密はもっと掘り下げて中二病的な世界観や設定を導入、謎は最終回付近まで引っ張る
  2. 更に、わかりやすいストーリーはそのままに、本筋に関係ないSF的、中二病的な細かい妄想マニア設定を入れる
  3. サブキャラに可愛いノーテンキを配置し、息が詰まる様な展開を少し緩める
  4. 主人公にヘタレ要素を入れる
  5. わかりやすい善人と悪人、中途半端な鞠戸とダルザナみたいな人間関係は削除

したら、もっと受ける作品になったんだろうか?

例えば、伊奈帆くんはもう少し感情的なキャラに変更し、さらに平凡な同級生を排除、

普段もじもじしてるけど戦闘になると人が変わるロリ巨乳とか

メカ好きで、異常なガジェット好きだけど実は人間ではないアルドノアの秘密に関わる貧乳姉さんとか

満艦飾マコは行き過ぎにしても、そうさねデミちゃんは語りたいのこの二人ぐらい


単純に小動物入れるだけでも違うかも?


ヴァース側にしても、敵味方関係なく殺しまくる

レイズナーのゴステロみたいな愛すべき極悪人をいれるとか


そんなんやったら良かったのかな?何れにせよ今のアニメには全部組み込まれている要素ですね


とまあ、僕は大好きだけど、いろいろ考えると今の御時世にあっていないのはなんとなくわかってきました

これは企画の問題なのだろうか?いやちょっとしたシナリオの遊びがなさすぎるからかな?

兎に角、真面目に作りすぎたのがいけなかったように思えますね


まあ、人気商売、クリエータの人、大変だ

でも、これに懲りずにこういう作品もっといっぱい作っていただきたいものですなぁ....